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2009年04月12日

陰摩羅鬼の瑕 京極 夏彦

京極堂シリーズ(本編)、第8弾。

白樺湖畔に佇む鳥の城でおこる23年間にわたる連続花嫁殺人事件。
鳥の城の主、由良伯爵は5人目の花嫁を守るべく、探偵、榎木津礼二郎を召喚。


鳥の剥製に埋め尽くされた館で過去23年間で4度の婚礼の後なにが行われたのか・・・
こちら側の常識はあちら側では無意味。

常識が無効となる鳥の館で今と現在であった今が交錯する。
そして京極堂が運んできた真相とは・・・。
なんとも切なくて、残酷な結末。

「悪意など、何処にもなくて、
 悪人など一人も居なくて、
 それでもこんな悲しい事は起きるのだ。」

読んでもらったらこの言葉の重さがわかる筈。

人間は、「世界は人の意思で動いている」と、
しばしば勘違いしてしまいがちです。

人間がどう行動しようと、
誰も何も問題を起こそうとはしなくても、
悲しい事件や事故が起きてしまうのは、
この本の中だけではないはずです。



京極道シリーズは、
題名から「怖そう」といって敬遠する人が多いですが、
決してそんな事はありません。

文章としての完成度も高くて、
推理小説が嫌いな人でも読みやすいです。

興味を持ったら、どうぞ「姑穫鳥の夏」から読んでみて下さい。

文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

ラベル:京極 夏彦
posted by クロルデン at 03:48 | TrackBack(0) | 京極夏彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月02日

塗仏の宴―宴の支度 京極 夏彦

うひょ〜!めさめさ面白い!面白かった〜!堪能。

友達に、京極夏彦面白いよといわれ、どれもこれも分厚い本ばかりなので、割かし薄そうな本を選んで読んでみた。(600Pくらいあったけどさ。2段組で)
ところが、続きがあるんだよ〜。知らんかった。
ああ、早く続きが読みたい!わくわくわくわく。

「リング」のエンターテイメント性と漫画「MONSTER」の謎解き&もったいつけ具合、「ぼっけいきょうてい」のおどろおどろ空気感を併せ持ったような小説だった。

時代は昭和27年。大昔でも最近でもない、もう妖怪なんて誰も信じてないけど、暗黒の田舎も迷信も戦争の記憶もあったころ。一つの村の村人がまるまる消えた。大量虐殺なのか・・?その村に隠された秘密とは?

とにかく、妖怪のうんちくがしつこいくらい出てくる。はっきりいってうんちく披露は半分くらいでいいかも・・。そしたら本ももう少し薄くなるのにね。でも、そのうんちくを「ええい、本編となんの関係があるねん!」って我慢して読んでると、あるときぺろりと裏返されるように本編の真相に迫ってたりするんですね〜!うまい!やられました!

特に冒頭のぬっぺっぽう(のっぺらぼう)の話が秀逸でした。(あ、全部つながってるんだけどね。)

そこここで展開される京極ワールドな哲学にもまた心臓をわしづかみにされました。文体も素敵。
しばらくはまります。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)


ラベル:京極 夏彦
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塗仏の宴―宴の始末 京極 夏彦

塗仏の宴
表紙がコワいんですけど。ww

姑獲鳥の夏から続く京極堂シリーズ6番目の作品、宴の支度と一続きになっている塗仏の宴の後編に当たるものです。

記録から消された村・戸人村の謎。そして一つの土地を巡る成仙道・韓流気道会・泰斗風水塾・みちのおしえ修身会・条山房の目的とは。そしてこの騒動の裏には何があるのか??

と、何だか広告のような感じになってしまいました。こんな感じで途中まで読むと先が気になってやめられなくなりますw

出てくる人数が多すぎて最後のほう誰が誰だか分からなくなりそうになるぐらい登場人物が多いですね。これだけの登場人物を出しておきながら一つのストーリーにまとめていく京極さんはすごいと思います。

ただ最後ネタ晴らしのところではこれだとある意味何でもありだなとか思ったりもしましたが、とても面白かったです。

文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)


ラベル:京極 夏彦
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狂骨の夢 京極 夏彦

狂骨の夢
京極堂シリーズ第3弾です。

キリスト教と精神分析の解説がメインかと思えば、後半になってタケミナカタ、南北朝、西行法師、真言密教などたくさんの宗教、神話要素が混ざり合い、結局は「死者の復活」がテーマだったのかな。

京極夏彦はデビュー作から新人とは思えない成熟した作品書いてましたが、京極堂シリーズ2作目は1作目より完成度高かったし、3作目はさらに完成度高く、作家の成長を実感できました。なんかどんどん青臭い要素が払拭されて、プロフェッショナルになってる感じ。小難しくて学術的なのに、エンターテイメントで発見もある。

しかしまあどんどん榎木津の言動が奇人変人化している。
文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)


ラベル:京極 夏彦
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2007年04月02日

絡新婦の理 京極 夏彦

絡新婦の理
京極堂シリーズ第5弾。

「あなたが――、蜘蛛だったのですね」
いきなり探偵が犯人を指摘する所から始まる推理小説…。最初読んだ時はたまげました。
最後まで読むと、「お見事」と拍手したくなります。
これだけ分厚いにもかかわらず、一度読み始めたが最後、ストーリーの中に引きずり込まれ、有無を言わさず結末へと誘われてしまう。
京極さんの筆力には毎回圧倒させられます。

桜の森。
黒魔術。
ミッション系女子校。
七不思議。
黒い聖母。
呪いの儀式。
美人三姉妹。
眼球。
夜這い。

が、キーワード。興味があれば読んでみて下さい。
文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)


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鉄鼠の檻 京極 夏彦

鉄鼠の檻
シリーズ第一弾、姑獲鳥の夏がやや関係しています。
久遠寺さんでてくるし。
太さは倍になってるけど(笑)
禅宗が基礎になっているわけですが、それが難解ゆえに面白く感じるかどうかは人によって分かれると思う。
私は面白く読めましたよ。
今回京極堂が「僕ははじめから負けている」と言ったり、
憑きものをはじめて落とすことができなかったわけで、それだけ厄介なモノだったわけです。
相変わらず榎木津は面白い。
竃馬が苦手とはかなり意外。
今回犯人の見当は大体ついていたのですが、
動機はさすがに解らなかった。
まあ鈴が鈴子というのは簡単に解りましたね。
諸葛孔明のような人という説明はわかるけど、
大方の人は果心居士は知らないんじゃないかな?
いちおう室町末期の伊賀忍者らしい。

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)


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姑獲鳥の夏 京極 夏彦

姑獲鳥の夏
二十ヶ月もの間身篭ったままな妊婦がいる、という奇怪な噂を耳にした自称・文士の関口巽。

古本屋を営む傍ら、陰陽師の肩書きを持つ男、中禅寺秋彦、すなわち京極堂。

富豪の息子でありながら探偵としてのらりくらりと生活し、人の記憶を「見る」ことのできる変人・榎木津。

叩き上げの軍人から警察官になり、関口の古い知り合いでもある木場修太郎。


崩壊の最中にある久遠寺病院を舞台に、怨み哀しみがうずまく憎悪を呼び覚まし、しきたりの名の下に繰り返されてきた悲劇が京極堂の手によって明かされる−

饒舌かつ論旨明快な語り口。
作者の幅広い見識を伺わせる心理学・民俗学的知識も織り交ぜ、一癖も二癖もある名シリーズが生み出された。

ありふれた妖怪変化絵巻と思ってもらっちゃ困るんだな、これが。



ラベル:京極 夏彦
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魍魎の匣 京極 夏彦

魍魎の匣
レンガの様にぶ厚い京極堂シリーズの第二段

読み始めは本当にこれ終わんのかよ…って感じだけど中盤まで行ったら一気に、つか一瞬で、かつ激しく、かつ興奮MAX脳汁出まくり状態で読破した。まさに魔書

お話としてはまず友達のいない孤独な美少女、柚木加奈子と楠本頼子のプチ家出先での悲劇から始まる


そして、その頃、巷で流行ってんのが連続少女バラバラ殺人事件と謎の新興宗教。

至る所で不気味に現われる箱、匣、筥

数々の凶悪で不可思議な事件が複雑に絡まり、解れ、また絡まり、最後には京極堂(主人公)が悪夢のような物語を完成させてくれる


この京極堂シリーズの核は主人公の中禅寺秋彦が様々な人に身についている常識やコンプレックスという名の『憑き物』を落としていくってもんなんだけど毎シリーズごと読み進めているうちに自分の『憑き物』も登場人物と供に次々取っ払われてく


今まで考えたことのない価値観をつきつけられ、ぼんやりと生きていたら何十年たっても到達できなかったであろう思考を数時間で辿りつかせてくれた

自分の容量がでかくなるのを実感できる「自分探し」とかいうのをやりたい人は外国とか行くのもいいけどその前に、これ読むのをお勧めする。すげー安上がりだから


とりわけ魍魎では犯罪者に対するイメージが大分変わった気がする

物語としての質もめちゃめちゃ高く、読書の醍醐味の全てを兼ね備えている傑作だと思う

第49回日本推理作家協会賞受賞でメフィスト賞創設のきっかけになったと言われている超絶ミステリー



ラベル:京極 夏彦
posted by クロルデン at 23:19 | TrackBack(0) | 京極夏彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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