内臓が学級崩壊をおこす編集者
勃起しっぱなしのサラリーマン
被害妄想のコンパニオン
メール依存症の高校生
強迫神経症に悩まされるルポライター
悩める五人を、注射フェチでマザコンな医者が治療?するお話。
どれもおもしろかったです。みんな異常で、日常にいたら奇異の目で見てしまうことは間違いないはずなのに、なんだか愛しく思える。
ストレス云々、精神的に云々とか論じないところが、この小説全体の清々しさを支えているんでしょうね。
個人的にはコンパニオンの広美が好きでした。
現実にいたらすごくムカつくんだろうけど、こうして文を介してみると、美貌というひとつの武器で戦ってきた女性の愛らしさを感じます。
ラベル:奥田 英朗