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2010年03月30日

フィッシュストーリー  伊坂 幸太郎

今回は完全な短編集。
黒澤さんは出てくるし、他のストーリーとリンクする部分もあるけど

例えば僕たちがしていることがどこかでつながって、もしかしたらそれが何かのきっかけで誰かのしあわせや命を救うことに繋ったりしたらそれは幸せなことだよね


そう考えれば、きっと世の中には無駄なことなんてないし、例えば僕が生まれてきたことや、このレビューを偶然にでも目に止めようとしてくれた、どこかにいるはずのあなたのその行動力や、あるいはこのレビュー自体にだって、もしかしたらいつかどこかで世界の平和や人助けに繋るかもしれないって意味があるのかもね

そう考えれば、人生ってまんざらでもないよね



ってゆう感じの表題作を含めた四つの短篇からなる短編集

表題作の他では『ポテチ』が面白かったけど、強いてゆえば先に『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』『オーデュポンの祈り』など…すでに先に発表されてる同作者の作品を読んでる人向きとゆうか、作者得意の作品同士のリンクが把握できてより楽しめるかも

どこかの知らない誰かへ、このつたないレビューが届いて、書店で伊坂作品を手に取ったり判断するきっかけになってくれたらいいな


それがきっかけで
世界の平和は無理だとしても、誰かの読書生活にとってプラスになってくれたらいいな

そんな願いをこめて書いてみました


なーんてね


フィッシュストーリー (新潮文庫)

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2009年11月29日

SOSの猿 伊坂 幸太郎

SOSの猿

誰かがどこかで痛い、痛いと泣いている

個人の痛みが重なりあって世の中に漠然とある痛みになる

個人の責任の因果関係を突き詰めて世の中のせいにする

最近の若者の心理を表現したのかなぁと思いました。

やり場のない感情を世の中のせいにして、それが自分がここにいるんだというSOSのサインかな。

果たして現代の孫悟空は救いの手を差し出せるのか。

それをうまく描いたように感じます。

「お前が悪い。すべてお前のせいだ。」
と、決めつけるもんじゃない。
何か別の原因があるかもしれないじゃないか。
人は他人に責任を押し付けることで
とっさに自分を守っているのかもしれない。
突き詰める五十嵐。

因果関係の話。


本当の悪いやつは誰なんだ?
そいつを見つけたところでどうしたらいい?
暴力を振るうか?
でも、果たしてその暴力は正当化されるのか?
何で暴力を振るっちゃいけないんだ。
思い悩み、ひきこもりになる眞人。

悪って?正しいことって何?


いろんなメッセージが絡み合ってる物語。
近頃私が考えたり、人と話すような内容もあった。

奥が深すぎるのと、いろんなメッセージがありすぎるのとで
わけがわからなくなるけど。笑
読む度に、新たな発見がありそうな一冊。


SOSの猿

posted by クロルデン at 16:15 | TrackBack(1) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂 幸太郎

陽気なギャングか地球を回すの続編。


人間嘘発見器・成瀬、演説の達人・響野、
天才スリ・久遠、正確無比な体内時計の持ち主・雪子。
史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。
突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。
「陽気なギャングが地球を回す」に続く第2弾。


おもしろいけど普通だな。

普通に、おもしろい。

伊坂さんの文章は小気味いいですね。
読みやすい。
ただ、ギャングの日常の中での推理が推理と呼ぶにはあまりにも妄想すぎるのが気になりましたが。


陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)





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2009年09月12日

陽気なギャングが地球を回す 伊坂 幸太郎

個性豊かな登場人物。
それに加え、‘まさかの’展開が繰り広げられる。
4人の共通点、それは、
映画を同じ日に同じ時間に観ていた、ことだった。
なんとその映画館には爆弾が仕掛けられていた。
4人を含む観客は慌てて、映画館を飛び出し爆発を未然に防ぐことができた。その日の爆弾騒動で映画を最後まで見れなかったため、後日改めて招待された。その映画の後、銀行に寄った・・・
そこでまた事件は起きた。今回は‘銀行強盗事件’である。
その現場に偶然居合わせた4人。
「俺ならもっとうまくやる」の一言がきっかけとなり4人は銀行強盗に。
最強の4人によって展開されるドキドキハラハラのストーリーだ。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)



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2009年05月02日

終末のフール 伊坂 幸太郎

静かな終末へのカウントダウン。
あと何年かで小惑星が激突して地球が終わる。
パニックを経て、
だんだんと静かにその日を待つ人々の
生活を書いたオムニバス。

いつもの伊坂作品同様、登場人物がリンクしながら、
話が進みます。

パニック映画のような激しい混乱のあとって、
諦念も混じってわりとこんな穏やかな生活に
戻るんだろうなあと妙なリアリティ。
静かなんだけれども、いろんな葛藤や希望のあり方、
生き方っていうのがぎゅうううっと詰まってる。
結構、つらい状況に追いやられても
人間、必要なソレを「みつけられちゃう」んですよ。

同じ町、同じマンションに住んでいる人々の話なので、
出てくる人物が所々で繋がっているのが面白い。

読んでみると皆同じ事を思うだろうが、
実際にこういう環境に自分が放り込まれたらどうなるか。
愛する人と生きる?
自暴自棄になってやりたいことをする?
死んでしまうくらいなら自ら命を断つ?
たろうなら思いも付かない事をするような気がします。

この本を読んで冷静でいられる今は、
生きる可能性がわずかでも残されているのなら、
大切な人と居たいと考えた。

一度は読んでみてもいい作品。


終末のフール

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2009年04月25日

魔王 伊坂 幸太郎

「考えろ、考えろ、マクガイバー」


いろいろと考えながら呼んだ一冊でした。
時代に流されて生きるか、自分のもった信念を曲げずに生きていくか。

相手に思ったことを喋らせる「腹話術」という能力を持った安藤が、民衆の憧れの的である犬養と対決する話。

犬養はテレビ放送で「5年で日本の景気を変える。それができなければ首をはねろ」
って宣言するんだけど、
安藤はその犬養に、民衆を思い通りに導いてしまう危険性を感じる。

民主主義ってのはホントに日本国民にとっての理想なのか、
理想を語る政治家と、責任を取れない現実的な政治家ではどちらが危険なのか
ムードに流されず、自分の意思をどれだけ持っていられるか

最初は漫画でこの本を知ったんだけど、
いやー、
主人公の流されない生き方や、物事を単純に見るんじゃなくて、物事の善悪を深く考えてる様子がかっこよかった!!

一番好きなシーンは、登場人物がなくなる場面の
宮沢賢治の詩

魔王 (講談社文庫)


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2009年04月23日

チルドレン 伊坂 幸太郎

「俺たちは奇跡を起こすんだ」

 奔放で、いい加減、いつも適当で、周囲の人間を無理やり巻き込み、やりたい放題だが、なぜか憎めない、不思議な魅力を持つ男・陣内。そんな彼を取り巻く人間達から語られる5つの小さな奇跡の物語。

*******************************

 奇跡とは何ぞや?

 恐らく「奇跡」には、2つの種類がある。これを読み終えて、私はそれを教わりました。1つは、非日常的で、この世の誰もが成し得ない、大掛かりな奇跡。そしてもう1つは、日常の至るところに転がっていて、自分の選択や意識一つで叶えられる、それこそ、人為的でちっぽけな奇跡。

 この男、陣内は、はっきり言って滅茶苦茶(笑)一般の人間が通常持っているような、理性・遠慮・常識…そんなモノはこれっぽっちもありません。しかしながら、独自の感性により、奇跡の欠片を見つけ出し、それらを少々強引に、手荒なやり方で繋ぎ合せて行く。
 そうすると、不思議なコトに、最後に待ち受けているのは、他の何でもない、ちっぽけだけれど、人を幸せにするコトの出来る、とっても素敵な「奇跡」なんです。

 私たちは非日常的で、大きな奇跡を夢見るあまり、自分の周りに転がった、小さな小さな奇跡の破片すら、見落として生きているように思います。陣内のように、少しだけ、滅茶苦茶になれたなら、そんな小さなカケラを、見つけられるかもしれない。

 自分の人生、起こるか起こらないかさえ分からない、両手で抱えきれないくらいの大きな「奇跡」
 魔法みたいな力はなくても、自分の手で探し出し、誰かをちょっぴり幸せに出来るかもしれない、小さな「奇跡」

 さあ、どちらを選ぼうか。


チルドレン (講談社文庫)

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2009年04月08日

重力ピエロ 伊坂 幸太郎

泉水と春。二人は兄弟。
優しい父と、美しい母の4人で睦まじく暮らしてきた。
過去にあった悲惨なできごと。
それを抱えて、兄弟が大人になったとき事件は起こっ た。

飛ぶピエロに重力は関係ない。
楽しそうに生きていれば、地球の重力は消える。
わたしやあなたは、そのうち宙に浮かぶ。
重力に逆らって生きる。
そういう風に生きていきたい。

兄弟愛・家族愛を感じた。
誰が許してくれなくても、彼らに許されて、生きていきたいんだ。

社会より、きっと家族に許されたかった。
家族に許してもらえたから、社会に赦してもらいたかった。
そう思った。

「本当に深刻なこと、陽気に伝えるべきなんだ。」
この言葉は、まさにその通りだと思った。

重力ピエロ (新潮文庫)

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2009年04月03日

魔王 伊坂 幸太郎

とても色々感じさせられた作品。

読んでいて、ハラハラした。
最後は正直、ショックだった。

ミステリー小説って、
こういう類の怖さを言うんだっけ?と思ったり、
フィクションなのに、
作品の時代背景はいつなんだろう?と思って
思わず発行年月日を確かめてしまったりする、
そんな作品。

詩織ちゃんがいないと、この作品は成り立たない。
読者と似たような立ち位置に存在し、
傍観者であり、目撃者にもなりうる。

絶妙なキャラクターだと思う。

お兄さんの
「考えろ考えろマクガイバー」
の言葉がこだまする。

群集心理の怖さ
犬養の怖さ
兄の怖さ
弟の怖さ

誰が魔王か。

色んな読み方ができそうな気がする。
もう一回読み直してみたい作品。

ただし、後味は、あまり良くない。
魔王 (講談社文庫)


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モダンタイムス 伊坂 幸太郎

魔王の続編。
モーニングに連載され、本屋大賞を取った
「ゴールデンスランバー」と同時進行して書いた作品。
同作と本作は2卵生の双子のような関係らしいです。
伊坂さん曰く。


どの変が続編なんだ、と思いながら読んでたけど、
段々じわじわその繋がりが出てきて、
読み進める程に関心とため息が出てくる。
すごいなぁ〜って。

社会はシステムである。
すべてのものは細分化され、
それぞれの仕事となってシステムを構築している。
その仕事がなにをなしているのかは分からず、
仕事だから、ただこなしていく。

題名の『モダンタイムス』の通り、
ずっと未来の話として描かれてる物語。
だけど、私たちの日常で働くことへの意義、
意志、情熱、が薄れていくことへの
警鐘を彼は鳴らしている気がする。

「仕事だから」を言い訳に自分の納得のいかないことをしている人は世の中にどれだけいるのでしょうか。

働くことの意味ってなんでしょうか。
そもそも何のために働いているのでしょうか。

そんなことを少しファンタジーな要素を含めつつ、
問いかけてくれるスリリングな話です。

絶対、魔王を読んでから読むことをオススメします。
モダンタイムス (Morning NOVELS)


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2008年06月16日

死神の精度 伊坂 幸太郎

『陽気なギャングが地球を回す』以来、久しぶりの伊坂幸太郎でしたが、おもしろいと素直に感じました。

一人(?)の死神にまつわる6つの話が収められているので、バイトの短い通勤時間にも読むことができたし、6つだけじゃなくもっと読みたいと思ってしまいます。

同じ死神が登場する作品でも、デス●ートが持つゲーム性のような安っぽさは感じられず、6人の人間の人生が短いながらもよく描写されていると思います。

ずばり、おすすめ

posted by クロルデン at 15:05 | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月14日

ラッシュライフ 伊坂 幸太郎

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。内容(「BOOK」データベースより)

ちょっとグロイ所が出てきたのが、意外!
(勝手な私の作家のイメージだけど)

読み返すのがすごく楽しい。
「あ〜最初にちゃんとこんなこと言ってるじゃん」とか、1回目にはさらっと読み進めてたところに重要な描写がされてたり。
別々な話が終盤で一気にまとまるのは読み応えがあって好き。



posted by クロルデン at 17:24 | TrackBack(3) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月13日

アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂 幸太郎

DVDを先に見てしまっていたので、ストーリーは知っていたけれど、それでも面白かった!
そして最後は涙してしまいました。

ドルジも河崎も琴美も椎名も麗子さんも、
みんな好きです。

映画も本も両方面白い!
もう一回DVD借りてこようっと。

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2008年06月12日

ゴールデンスランバー 伊坂 幸太郎

全く自分の預かり知らないところで日常を覆される恐怖がリズミカルに描かれてました。
早く読み進めたい興奮と、読み終えたら楽しみが終わってしまう勿体無いような感情が入り混じってしまいましたよ。
話のスピード感が、ページを追うごとに増していくあたりには『流石、伊坂幸太郎!』って思いました。
結末についつは、私的には妥当かなぁ〜と、ちょっとなぁ〜の中間くらいでしょうか。
他の伊坂作品に比べてしまうと、もう少し何かが欲しい部分と、何かを減らして欲しい部分が見られるかと思いました。

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2007年04月23日

オーデュボンの祈り 伊坂 幸太郎

オーデュボンの祈り
今更ながら、伊坂さんのデビュー作を読みました。
んーここに彼の原点があったか。。。
などと思いながら読んでいました。

他の本にも良く出て来る『未来は神様のレシピで決まる』
のフレーズはここからはじまっていたんですね^^

何だか今まで読んだ事のない不思議空間でした。
だって”かかし”が喋るんです!
えー!?と思いながらもどんどん引き込まれていく自分がいました。
シュールな物語と実に個性的なキャラクター。
ちょっと残酷なシーンもあります。

最後の方に出てくる『花を育てるのは詩を読むのと似ている』
というのはきれいな言葉だなぁとふと思いました♪


オーデュボンの祈り (新潮文庫)

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